今回は、「エクオール」という新しい健康成分について。
実は、更年期症状について非常に勉強されている患者さまに教えていただきました!
その話に、へえ~!ほおー!と瞠目し、自分でも勉強してみた次第です。
最近では、TVで取り上げられたりCMもしていたりするようですね。
当院では更年期症状に悩んでおられる患者さまに漢方薬を処方することも多いのですが、改善がないこともしばしばあります。そして、症状が強い方には婦人科でのホルモン治療をお勧めしたりしますが、ホルモン治療と聞くとやはり二の足を踏まれる方も少なくありません。
そこでエクオールの話。
エクオールは、腸内細菌(乳酸菌ラクトコッカス20-92)によって大豆イソフラボンから作られます。このエクオールは、体内で女性ホルモンであるエストロゲンによく似た働きをすることから、エストロゲンが低下して生じる更年期症状を和らげることが次々と証明されています。
ただ残念なことに、豆腐などの大豆製品を食べていれば良い訳ではありません。このエクオールを作ることのできる腸内細菌を持っているかどうかが重要で、日本人では約50%の人しかエクオールを作ることができないと言われています。エクオールを作れる方でも毎日大豆食品(豆腐なら2分の3丁、納豆なら1パック、豆乳ならコップ1杯)を摂る必要があります。
そこでエクオールを安定摂取ために、現在「エクエル」というサプリメントが発売されています。各科専門家が執筆する「今日の治療指針」にも、更年期症候群に対する代替療法として「エクエル」内服が掲載されていますので、すでに治療薬としても一定の地位は得ていると考えてよいでしょう。
もし更年期症状でお困りで「エクエル」に興味がおありの方は、診察時にご相談くださいね!
山本
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