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コロナ禍の不安とニーバーの祈り


神よ

変えることのできないものを受け入れる冷静さを与えたまえ。

変えることのできるものを変える勇気を与えたまえ。

そしてその二つを見極める賢さを与えたまえ。


O God, give us serenity to accept what cannot be changed, courage to change what should be changed, and wisdom to distinguish the one from the other.


ご存知の方もおられると思いますが、アメリカの神学者ラインホルド・ニーバーがある日の説教で唱えた祈りです。


外来診療をしていて最近よく感じますが、コロナ禍で身動きが取れない中、気掛かりなことがありながらも何もできない状況に悩み、心を痛めている方が多いように思います。


*季節の変わり目は体調が悪くなって憂鬱。外出もままならないのでストレスがたまる。

*親の介護が必要なのに、遠いから以前のように力になってあげられない。

*毎日テレビを見ていてもコロナ感染が収まる気配がなく、夜も不安で眠れない、など。


悩みは様々ですが、「自分ではコントロールできないこと」に心をすり減らしていないでしょうか?季節も距離もコロナの収束も自分の力だけではどうにも変えられないことです。自分では変えられないことに、自分の大切な心や時間を費やすのはとてももったいないことです。


もちろん、自分でコントロールできることか、できないことかを見極めるのは簡単なことではありませんが、いちど心を落ち着かせて自分で変えることのできるものは何かを考えてみてはいかがでしょうか。


山本

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