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帯状疱疹ワクチンについて



帯状疱疹は通年性の病気ですが,このような季節の変わり目の時期になると増える印象がありますね。家族や友人が帯状疱疹になってとても痛そうだったのでワクチンを打とうと思った,というお問い合わせが増えているので,お知らせ致します。


「心筋梗塞かと思うくらい胸が痛かった。」

「あまりの痛みで夜も眠れない日が続いています。」


突然日常生活で襲ってくる痛みの中では,一二を争うのではないでしょうか。

かく言うわたしも帯状疱疹になったことがありますが,それはそれは痛くて仕事にならないほどでした。。


以前から生ワクチンである水痘・帯状疱疹ワクチン(水ぼうそうのワクチン)はありましたが,最近になって(といっても2020年ですが)不活化ワクチンである帯状疱疹ワクチン(シングリックス®︎)が日本でも承認を受けました。水痘・帯状疱疹ワクチンと比較して,シングリックスの方が発症予防効果,帯状疱疹後神経痛の予防効果,長期予防効果とも優れていることが示されています。


当院では関節リウマチや膠原病の治療で,抗リウマチ薬や生物学的製剤,副腎皮質ステロイドを内服または注射している方々が多くおられます。そのような方が帯状疱疹を発症すると,背景に免疫低下があることから,普通よりも症状が重くなることが多いのです。このような方には生ワクチンは投与することができず,これまでは帯状疱疹にかからないようにただ祈るしかありませんでした。このシングリックスが上市されたことで,免疫低下している方も帯状疱疹を予防することができるようになったことは福音といえます。


難点といえば,効果を高めるためにアジュバントという物質が入っているため,副反応はやや多くなります。また,高価ではありますが(2回注射が必要で,当院では20,000円×2回),長期にわたって効果があることを考えると,それに見合うだけの価値はあると思います。


ワクチン接種をご希望の方は,どうぞお気軽にご相談ください。

あの痛みはもう経験したくないので,わたしも50歳になったらワクチン接種しようと思います笑





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