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リウマチ・膠原病

関節リウマチ

​関節リウマチは、適切な時期にきちんと診断、治療を行えば、今まで通りの生活を送ることができるようになりました。

★ 朝起きた時、関節がこわばって動かしにくい

★ 関節が痛む、腫れる

★ 関節が変形がある

 

などの症状がある方は、ご自身で悩みを抱え込まず一度当院にご相談ください。

Q:どんな病気?

 回答 

自己免疫疾患の一つで、関節の痛みや腫れだけではなく、放っておくと関節が変形してしまう病気です。関節内の滑膜という組織に炎症が起こり、それが増殖することで骨・軟骨が破壊されてしまいます。関節症状だけではなく、他の臓器に異常をきたす場合もあります。

関節 痛い

Q:関節が痛ければリウマチ?

 回答 

関節に痛みが出る病気はたくさんあります。

関節を含む身体所見、検査(血液検査、レントゲン検査、関節エコー検査)から他の病気と鑑別し、診断します。

Q:リウマチ患者はどんな人に多い?

 回答 

30~50代の女性に多いです。

発症時期は30~50代、性別は女性に多いですが、最近は発病年齢も高齢化しつつあります。女性患者は男性の約4倍と多くなっています。有病率は全人口の0.5~1.0%と少なくありません。国内の患者数は約60~70万人で、年間約1万5千人が新たに発病しています。

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Q:遺伝が原因?

 回答 

遺伝の要因もありますが、環境因子の影響の方が大きいです。

遺伝の関与は多くても30%とされています。環境因子の関与が70%と高く、複雑に絡み合っていると考えられています。特に、多くの研究で喫煙が強く関連していることが示されており、発症リスクを約1.3~3倍上昇させるというデータがあります。他の環境因子としては、細菌・ウイルス感染症、環境化学物質、女性ホルモン、コーヒーなどが挙げられます。逆に、アルコールは関節リウマチの発症リスクを低下させる報告があります。

Q:リウマチは進行するの?

 回答 

適切な時期に診断、治療を行わなければ、不可逆的に関節破壊が進行していきます。

関節が痛み、腫れるだけではなく、骨・軟骨が破壊され関節が変形していきます。以前は関節破壊はゆっくりと進行すると考えられていましたが、最近では発症早期から急速に起こっていることが分かっています。

リウマチ

Q:診断はどうやってするの?

 回答 

問診、診察、検査によって総合的に診断します。

リウマチを早期に診断するために、2010年に「関節リウマチ新分類基準」が作成されました。

  • 1つ以上の関節の腫れがある

  • 腫れまたは痛みのある関節数

  • リウマトイド因子、抗CCP抗体の有無

  • 関節炎の持続期間(6週間未満/6週間以上)

  • 炎症反応(CRP、ESR)の有無

 

​以上の項目で、 関節リウマチの可能性を考えます。

(あくまでも“分類”基準なので、絶対的な診断基準ではありません)そして、その他の鑑別すべき病気を除外し、最終的に関節リウマチと診断します。

Q:リウマチと診断がついたら?

 回答 

リウマチと診断がつけば、なるべく早く抗リウマチ薬で治療を開始する必要があります。

抗リウマチ薬を内服する前に、感染症(B型/C型肝炎、梅毒、結核など)や他の合併症が無いかどうか検査を行う必要があります。問題がなければ、なるべく早く抗リウマチ薬を開始します。

Q:どのように治療を進めていくの?

 回答 

寛解という目標に向けて、治療を行なっていきます。

まず、寛解(病状が治まって穏やかであること)という目標達成に向けて、抗リウマチ薬による治療を行なっていきます。治療開始は早ければ早いほど良いと考えられています。治療開始後は1~3ヶ月ごとに治療の効果を確認し、寛解に近づいているかどうかを判断します。病状の改善が思わしく無いようであれば、抗リウマチ薬の追加や変更、または生物学的製剤への変更を考えます。

Q:抗リウマチ薬にはどんな薬があるの?

 回答 

まず、寛解という目標達成に向けて、抗リウマチ薬による治療を行なっていきます。抗リウマチ薬の中心となる薬剤は,メトトレキサート(MTX)です。治療開始は早ければ早いほど良いと考えられています。治療開始後は1~3ヶ月ごとに治療の効果を確認し、寛解に近づいているかどうかを判断します。病状の改善が思わしく無いようであれば、抗リウマチ薬の追加や変更、または生物学的製剤への変更を考えます。

Q:生物学的製剤にはどんな薬があるの?

 回答 

最近ではJAK阻害薬という,生物学的製剤と同等の効果を持つ内服薬も出てきています。

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Q:寛解に至ったら、治療は終了なの?

 回答 

寛解に至っても、それを維持していく必要があります。

寛解を達成することができれば、3~6ヶ月ごとに寛解が維持できているかどうかを確認します。長期に寛解を維持することができていれば、治療薬の減量も検討することができます。

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